特集:LGBTカップルインタビュー

 性別が逆転したFTM×MTFカップルの将来の話

2015.12.30 特集PICKUPほっこり個性的

飯田彩乃

飯田彩乃(Editor)

渋谷区では、同性カップルを“結婚に相当する関係”と認める「同性パートナーシップ条例」が可決しました。そんな渋谷区にいろんなセクシュアリティを持つ15組のカップルが大集合!

Photo:西田周平

PROFILE

右:辻瑞季(27)IT関係、DJ
セクシュアリティ:FTM

カミングアウトがきっかけで
家庭内不和が解消された


ー女性と付き合うようになったのは、いつ頃からですか?
中学生くらいの頃です。トランスジェンダーについて知識がなく、一度は諦めて女装していた時期だったので、レズビアンと出会えるネット掲示板を通じて女性と付き合いました。
ーカミングアウトしたのはいつ?
高校生になった頃に初めてトランスについて知ったんです。物心ついた時から性別に違和感があったので、治療をしたいと思ってすぐに家族にカミングアウトしました。当時我が家は家庭内不和だったんですが、家族みんなが僕について考えることで、家で話す機会が増えて、家族の雰囲気もガラッと変わりました。
ー今の彼女との出会いは?
DJをしているんですが、その関係で知り合いました。最初は意識していなかったんですけど、僕がベロベロに酔っぱらった姿がかわいかったみたいで、彼女からの連絡が増えたんですよね。
ー今までの相手と違ういいところは?
彼女はLGBT文化についてかなり造詣が深いんです。書き物を仕事にして、本を出したこともある人なので。そういう真面目な話や将来の話ができるのは、彼女が初めて。「大切にしていかないと」と思いますね。

 

PROFILE

左:アロム奈美江(34)ライター、ショーガール
セクシュアリティ:MTF

ゲイとして生きてきて
彼を好きになった


ーセクシュアリティの自覚はいつから?
ゲイとしての自覚を持ったのは小学5年生。好きな女の子の話になった時は会話を合わせていたけど、本当は目の前で話している男の子のことが好きだったり。27歳の時に初めて見たドラァグクイーンに感化されて、私も女装を始めたんですけど、女装をしているだけで私を女性扱いする人たちが現れるようになって、徐々に男性から女性として愛されたい願望が高まっていったんです。
ー性別適合手術については、どのように考えていますか?
豊胸手術は済ませていますが、あくまで意中の男性を落とすための女装の一環であり手段でしかなく、性別適合手術もしかりです。だから、相手によっては目的達成のために手術してもいいとは思いますけど、今の彼は手術を望んでいるわけではないので、する必要がないという感じです。こういう感覚は、典型的なMTFとは違うのかも。
ー結婚についてどう考えていますか?
結婚の選択肢がないのが当たり前なゲイとして生きてきた時代が長かったので、彼と交際したことで突然「異性婚」という選択肢が増えて、嬉しいような、気恥ずかしいような気持ちです。結婚するかはまだ未定ですが、関係性を育んでいくうちにその制度が必要になったら選択すると思います。

 

REPORTER'S COMMENT

美しいアロムさんとイケメンの辻さん、街でひときわ光を放つカップル。
お二人のインタビューから、一人の人間として相手を愛すること、その大切さを学びました。

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