ネオ東京人

ちょっと新しくて、ちょっと変わった街の人のインタビュー。

 介護職って、毎日が奇跡。ファッションMONSTERは介護職

2017.03.24 東京グラフィティ4月号(#143)

今泉悠

今泉悠(Editor)

完全に浮いていた。
表参道の人混みが左右に分かれ、その奥から姿を現した男性は、この世の色のすべて集めたかのように鮮やかだった。
声をかけると、男性は介護職員だと言う。
そんな彼に、ちょっと話を聞いてみた。

「会える奇跡」を大切にする、介護職ファッションMONSTER

Photo:Kay N(IIZUMI OFFICE)

Profile
きっき(34)介護職員
東京都出身
座右の銘:一日一善
好きな食べ物:ステーキ
嫌いな食べ物:納豆
得意技:ブレイクダンス

 

―何ファッションですか?
これは、なんて言えばいいんですかね? 人と被らない方法を考えていたら行き着いた、強いて言うならバチバチぎらぎらファッションですかね。目がチカチカしますから。

―このファッションを始めたきっかけはなんですか?
23歳くらいまで、俺は全身ユニクロとかしまむらだったんです。でも、大学を中退して、夢もなかった頃にたまたま原宿に行ってDOGという古着屋さんに出会った。そこでもっと自由に自分を貫いてもいいんだって感じて、ファッションに目覚めました。

―介護職に就いたきっかけはなんですか?
介護の道に進んだのもそれと同じくらいの時期でした。小さい頃からおじいちゃん子だったんですけど、そのおじいちゃんが入院して。兄貴のお嫁さんが介護士で、おじいちゃんに対する接し方に感銘を受けたんです。

Photo:Kay N(IIZUMI OFFICE)

―この格好で職場にも行くのですか?
この格好でデイサービスの職場に行くと、ファッションショーみたいってみんな喜んでくれるんです。家族には、噂されるから家の近くを歩くなって言われていますけどね。

―今まで幸せだったことは何ですか?
デイサービスの現場では、人の死によく立ち会います。だから、その日その日、会えることが奇跡。そういう奇跡の日に、俺のファッションで笑顔になってくれるんだったら、とても幸せですね。

Photo:Kay N(IIZUMI OFFICE)

彼は、今日もどこかできっと誰かを笑顔にしているに違いない。

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