ネオ東京人

ちょっと新しくて、ちょっと変わった街の人のインタビュー。

 元日本兵の弟子、戦車を作る

2017.09.28 東京グラフィティ10月号(#146)

今泉悠

今泉悠(Editor)

自らの手で戦車を作る男、ヴォルフ。彼はなぜ、戦車を作るに至ったのか…? そこには、元日本兵との出会いが関係していた…。

ヴォルフ(32)郵便局員
千葉県出身
座右の銘:なければ作る
好きな食べ物:角煮
嫌いな食べ物:生トマト
得意技:鉄いじり

※発売中の雑誌『東京グラフィティ』から、企画「ネオ東京人」をご紹介。ちょっと新しくてちょっと気になる人のインタビューです。

Photo:Kay N(IIZUMI OFFICE)

 師匠との出会いは高校2年。日本軍に興味があると友だちのじいちゃんに言ったら、とある老人に会いに行けと言われたんです。それで約束もせずにその方がいるという碁会所に突撃。戦争が知りたいって言ったら、師匠は「誰だお前?」という感じ。でも、それ以降師匠から剣の手ほどきを受けるようになりました。

 師匠は南方で食うや食わずの経験をし、玉砕しろと命令されても生き残るために最後まで戦った人。壮絶で生々しい戦場の話をたくさん聞きました。そんな師匠はよく「自分を大切にできない奴が他人を大事にできるか」、「理不尽さに対抗するくらいの気概は持っていなきゃいけねえ」と言うんです。胸に響きました。俺は親父から受けた虐待で「自分なんてだめだ」「自分さえ我慢すればいい」と思っていたんで。だから「周りに合わせていてもどうにもならねえ、やりたいことはやるんだ」って思えるようになったのは、師匠が俺の精神を変えたから。

 戦車はまさにその結果。ミリオタにとって戦車の操縦は夢で、叶えたいと思って一歩踏み出してみたら案外できた。人は無理って言うけれど、そうでもねぇぞって思いますね。

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人との出会いが人生を変える…、そういうものなのでしょう。ヴォルフさんの言葉には、一つ一つ重みがあり、物事を語るときに世間に流布する言葉を流用するのではなく、自ら考え選んだ言葉を用いているのだと感じました。そして、戦車はもちろん、戦車とヴォルフさんの組み合わせは最高にカッコ良かったです。

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