ネオ東京人

ちょっと新しくて、ちょっと変わった街の人のインタビュー。

 これも修行。サラリーマン山伏、保険を売る

2017.10.18 東京グラフィティ10月号(#146)

今泉悠

今泉悠(Editor)

サラリーマンで山伏。東さんの修行は山だけにあらず——

雑誌『東京グラフィティ』の企画「ネオ東京人」。今回は、サラリーマン山伏にお話を聞きました。

 

東龍治(41)生命保険業/長野県出身
座右の銘:道心の中に衣食あり、衣食の中に道心なし
好きな食べ物:カツ丼
嫌いな食べ物:マヨネーズ
得意技:スキー

 

―なぜ、サラリーマンで山伏に?

 死を通して生を考える―山伏は死生観 の宗教なんです。その修行には山の 行と里の行があって、里の行は生業に励み、 社会貢献するというもの。

 大学院に進むときに、何を研究するんだ? と教授に聞かれ、その場しのぎで「山岳 信仰」と言ってしまったこと、友人のお 父さんがたまたま山伏だったことなどから山 伏研究を始め、導かれるように得度して山伏 になりました。そこまでは良かった。でも、 社会人になり悩みました。仕事を通して里の 行ができているんだろうか、と。

 そんなことを生命保険の担当に愚痴ってい たら、うちで働けばいいと言われました。でも 保険は拝金主義な印象で嫌でした。ただ、 マネージャーの「生命保険は保険金の支払い が大事」という言葉に気づきました。生命保 険って、生きている今、自分の死に対してお金 をかけている。まさに死生観。山伏も保険 も死を通して生を考える。保険の営業 マンになるしかないと思いました。

 人生は四苦八苦と言いますが、つらい中にも 癒やしや楽しみがあること、悔いのない人生を 送るにはどうすべきか、山伏として、そして保 険の営業マンとして伝えていきたいですね。嫌 厭されることもあり、それが一番悲しいです が、修行がまだ足りないってことでしょうね。

(了)

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