彼と彼女の初H日記

 元男性と元女性のカップルが語る愛の話

2018.05.24 東京グラフィティ6月号(#150)インタビューカップル

小峰  克彦

小峰 克彦(Editor)

互いにトランスジェンダーであるFTMのセイジさんとMTFのおりぃぶぅさん。セイジさんが新宿二丁目のイベントに行った際に、キャストのおりぃぶぅさんを見て惹かれたのが最初の出会い。おりぃぶぅさんが週に2回ママとして働くバーにセイジさんが通って距離を縮め、交際を始める。現在交際1年半。

スポットライトを浴びる私を否定せず 一番に見守ってくれる

おりぃぶぅ/アーティスト、パフォーマー/京都府出身 

いちばんの愛を感じた話は? 

「オーディエンスの前では、私はいわゆる“ドラァグクイーンのおりぃぶぅ”。ショーではストリップするし、 注目されるし、彼氏が現場に来たら萎縮してどうしたらいいかわからなくなるかもしれない。実際、これまでの彼氏は、私の現場に来たことがありません。ステージから離れた状態での、女の子として生活している私のことしか見てもらえなかった。

何も言われないと楽は楽なんだけど、自分がスポットライトを浴びてやりたいことをやっている現場に彼氏がいないのは、寂しさも感じていました。でも、去年のレインボープライドでのこと。彼はドラァグクイーンとして参加した私のそばにずっといてくれて、私のことを気にしてくれた。体調大丈夫かとか、水分ちゃんと摂ろうとか、ケアをしてくれて。そういうことをこれまでされたことがなかったんです。私の一番でいてくれること。これが、きっとこの人にとっ ての私に対する愛なんだなと思いました。見ていてもらえることの安心感。誹謗中傷を受けることもあるけど、彼はいつも私を一番に見守っていてくれる。 だからこそ、彼がこれまで見たことがないものを、もっともっと見せてあげたいと思うんです」 

もっと長身の男性といたら 彼女も自分の身長を気にしなくてもいいのに

セイジ(33)物流業/東京都出身 

いちばんの愛を感じた話は? 

「付き合って1年経った頃、二人でお風呂に行きたいねって話が出たんです。僕らは露天風呂に入れる体ではないので、代わりにハワイアンズへ行きました。プールで二人乗りのスライダーに乗ろうとしたときのこと。普通、男女のカップルだと女性が前で男性が後ろじゃないですか。僕らもそうしようとしたら、スライダーは重心が前にいくのが良くないみたいで、係員の人がしきりに僕らのことを見るんですよ。『身長的にも、逆のほうが...』って言いにくそうに。彼女にごめんって思いながら僕が前に座って乗りました。楽しくはあったけど、たまに見られてるなって視線も感じて。彼女を指差して、あいつどっちだ?とか。でも、彼女は強気で全然気にしていないんです。彼女は長身で、僕は男性としてはすごく小さい。僕といると、彼女が女性に見られる度合い が下がってしまうし、無駄な心配をかけてしまうかもしれない。例えば僕ではなくもっと長身の男性といたら、彼女も自分の身長を気にしなくてもいいじゃないですか。でも、一緒にいてくれることにすごく愛を感じた。僕がビクビクしていたらダメだって。 いろんな意味で大きな人なんだなって思いました」

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