特集:日韓LOVE&PEACE

「対話することを諦めない」李信恵

2019.11.26

Sakurako.O

Sakurako.O(Editor)

東京グラフィティがお届けする、日韓なかよし大特集!

PROFILE

李信恵 (48)
フリーライター
在日朝鮮人2.5世のライター。在特会ヘイト裁判に勝訴。著書に『#黙らない女たち』『#鶴橋安寧―アンチ・ヘイト・クロニクル』など。

対話することを諦めない

 ヘイトを助長する人たちと戦うのはとてもエネルギーがいること。でも諦めずに対話することをやめないでいたら、少しでも何か変わるんじゃないかって思うんです。実際、Twitterで根気良くやり合ってたら、これまで延べ8名変わった人がいました。すみませんでしたとか、誤解してましたとか、酔いが冷めるみたいに自分は何してたんだろう、って言うんです。だから、一人でも変わるかもしれないと思って対話を続けています。

 裁判もこの延長に位置しているのかもしれません。2014年から18年にかけて、保守速報というまとめサイトと、当時の在特会会長を相手に訴訟を起こしました。なぜ私がやろうと決めたかと言うと、「当事者適格」があったから。裁判を起こすには、直接名指しで罵倒されたり、差別発言をされた人であることが必要です。そのとき朝鮮人であり、女性であり、また名指しでヘイトを受けたのは私だけ。訴えることに家族も反対しなかったし、当時、京都朝鮮学校襲撃事件の裁判を担当した上瀧浩子弁護士といういい代理人にも巡り会えた。さまざまな条件がそろって、「戦えるのは自分だけなんじゃないか」という思いに至り、訴訟を決意しました。最高裁の判決で勝訴に終わりましたが、加えて人種差別と女性差別とが重なる「複合差別」の初の判例だということも大きな意味があったと思います。

 日韓に限らず、隣国同士の仲がそう簡単にうまくいかないのは、世界のいろいろなところで起きていること。長い歴史で見れば、今の時代は一瞬の出来事と言えるでしょう。ただ、そこで差別発言をすることを許してはいけない。韓国でプラカードを掲げている人が対象にしているのは政権であって、今の日本人を批判しているわけではありません。私自身、日本で育っているわけだから、もちろん日本を愛しています。いいところはお互いにあるのだから、過熱報道からは一歩引くこと。そしてまずは近現代の歴史的事実を客観的に学ぶことが大事だと思います。その上で、両国で直接対話することが日韓関係を修復する唯一の道ではないでしょうか。

TOKYO GRAFFITI 12月号発売中!
 11/22日発売の東京グラフィティ12月号は…
『日韓LOVE&PEACE』
日本と韓国仲良し大特集!
著名人から一般人まで、日韓友好についての活動をしている方々を紹介。
『日韓ファミリー』や『日韓Chu!Chu!』などハートフルな企画も盛りだくさん。

コンビニ、書店、Amazonなどで取り扱い中!

MAGAZINE最新号のお知らせ

東京グラフィティ12月号発売中!

東京グラフィティ12月号発売中!

日韓LOVE&PEACE
#159/2019.11.22発売

CONTENTSすべてのコンテンツ

      CORPORATION運営会社

      グラフィティHP

      TWEET新着ツイート

      FACEBOOKフェイスブック

      FACEBOOKフェイスブック