特集:最高に気持ちいい邦画BEST75!!

邦画は気持ちがいい!! そんな邦画をあの人が紹介!!

アーティスト・MICO(SHE IS SUMMER)が選ぶ、やさしい切なさが気持ちいい邦画

2016.12.02 特集レビューインタビュー東京グラフィティ12月号(#141)

高野椋輔

高野椋輔(Editor)

音楽だけでなく、アートやファッションの舞台でも活躍するMICO(SHE IS SUMMER)が、自らの姿と重ね合わせた3作品の邦画とは。

PROFILE

MICO(24)アーティスト
2016年4月よりソロユニット“SHE IS SUMMER”を始動。今夏、1st E.P.『LOVERY FRUSTRATION E.P.』をリリース。越智ゆらの主演映画『あのこの話をすこしだけ』の主題歌を担当。

ーやさしい切なさが気持ちいい邦画ー
お互いを思い合うやさしく幸せな別れ

『言の葉の庭』
2013年/出演者:入野自由ほか/監督:新海誠/東宝
梅雨の間、偶然に会うようになった孝雄と雪野はお互いのことを知り、惹かれ合う。

 友だちが主題歌の『Rain』を歌っていたのを聴いてすごく気に入って、22歳の頃に『言の葉の庭』を観ました。
 この映画は、惹かれ合う二人が、最終的にはお互いしっかりと自分の道を歩むために別れるんです。でもその別れは、ただ痛いだけじゃない。お互いを思い合っているんです。それってすごいやさしいというか、もしかしたら幸せなのかもしれないなって。
 私自身、ここ一年でバンドが解散して、大きな別れがいくつかあって。どこかに消化しきれてない気持ちを、目を背けて閉じ込めてました。でも、ずっとフレッシュな気持ちのまま閉じ込められるなら、それも原動力になるし、悪いことではないと、この映画が教えてくれました。

じんわり心が切なくなるラストシーン

『PiCNiC』
1996年/出演者:Charaほか/監督:岩井俊二/ポニーキャニオン
施設に収容された3人は、地球の滅亡を見るため施設の外へピクニックに出かける。

 岩井俊二監督の作品が気になっていた時期に『PiCNiC』を観ました。Charaさん演じる主人公のココが、自由奔放でとても魅力的なんです。自分の好きなものにまっすぐで、みんなを引っ張っていって。私自身、そういう女の子に憧れがあるから、こんな風になれたらなって思います。だけど、ラストシーンだけは誰のためでもなく、浅野さん演じるツムジのことを思ってココが行動する。そのシーンが、じんわり心が切ないんだけど、悲しくて泣きたくなるとかじゃなくて、気持ちいいというか、ちょっと温かい気持ちになれます。
​ 冒頭のシーンから圧倒される世界観や、衣装や髪型といったビジュアル、どれをとっても大好きな作品です。

人生を変えるきっかけをくれた作品

『カラフル』
2010年/出演者:冨澤風斗ほか/監督:原恵一/アニプレックス
あの世をフラフラしていた魂は、死んだ男の子の体に入り込み、現世に舞い戻る…。

 リアルタイムで自分がつらい経験をしていて、もっと前向きに生きたいと思っていたときに、この作品を観ました。私、学校になじめなくて、いじめられたりもして、まともに行ってなかったんです。だから『カラフル』を観て自分みたいだなと思った。この作品の主人公もいじめられていたけど、生まれ変わって新しい自分と出会っていく。
 私も当時すごく変わりたくて、今まで自分がやってたことと全部正反対のことをしようって。誘われて行きたいと思ったら行かないし、行きたくないと思ったら行く、みたいな。そしたら違う人間になっていくんですよね。それで私は人生が楽しくなった。そのきっかけをくれた大切な作品です。

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