沙織との日々

ラブドールと二人であたたかい鍋…61歳男性の幸福

2017.05.22 ほっこり生き様東京グラフィティ4月号(#143)

深川紅緒

深川紅緒(Editor)

東京グラフィティが追い続けている、中島さんとラブドール・沙織の日々。
今日はお揃いのちゃんちゃんこを着て、二人きりであたたかいお鍋を。

2月28日(火)くもり 寒い夜にちゃんちゃんこを着て二人で鍋

「今夜は寒いから、二人で温かい鍋を食べよう」

「そうね。千滋さんは仕事を辞めてからお金がないからって、蕎麦にドレッシングかけたものしか食べていないから、心配だったの」

「だからかな、最近は爪がすぐに割れちゃったり…。心の余裕もなかったし、さおちゃんには心配かけてるね」

「早く仕事見つけないと、私も新しい服買ってもらえないから困っちゃうわ」

「がんばって見つけるから、もう少しだけ待ってね。あ、具材が煮たってきたよ。よそってあげよう」

「おいしい! この家に引っ越してガスコンロもないから千滋さんは料理しなくなったし、食事は久しぶり」

「僕はキノコが好き。さおちゃんはどの具がおいしい?」

「がんもどきがおいしいわ」

「二人で食べると、ご飯がすごくおいしくなるね。テレビを観ながら一人で食べていた頃とは大違いだ」

「まだまだ寒そうだから、また鍋やりましょうね」

「うん。ちゃんちゃんこも似合っているよ。実はこれ、僕のお母さんの手づくりなんだ。実家のタンスにしまってあったのを、さおちゃんのために持ってきたよ」

「暖かくて気に入ったわ」

「さおちゃんは和風も似合うね。お母さんは僕が子どもの頃、紋付を作ってくれたりね。器用な人だったよ」

「千滋さんも、ちゃんちゃんこ似合ってるわよ」

(了)

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